石垣栽培と当園

石垣いちご栽培と歴史

石垣いちご 静岡特有の栽培方法 特色

久能山より久能地区を望む

徳川家康を祀る、久能山東照宮のふもと、静岡市の駿河区西平松から清水区駒越までの駿河湾久能海岸沿い(R150号いちご海岸通り)東西約8kmにわたり(久能地区)日本平(有度山)の南斜面で石垣を利用し、約120年の歴史を誇るイチゴ栽培です。

そして、この地域は非常に温暖でイチゴ栽培に適しています。
久能地区の伝統的な栽培方法で山の斜面を利用。
平地に比べ多くの陽があたり、石垣に熱が蓄積されるため、夜間も根っこが冷えにくく、暖房を使用せず太陽と自然の恵みを活かした環境に優しい栽培方法で、石垣は水はけが良く、甘みと旨味が凝縮したイチゴが育ちます。

石垣に植わっているため、泥やホコリがつきにくく立って食べれるのもイチゴ狩りに喜ばれております。

◎イチゴ好き・イチゴ通なら一度は味わっていただきたい、栽培のイチゴです。

※当農園はその中でもエリアの東端の(駒越・三保方面寄り)農園です。



石垣イチゴの歴史

静岡特産 石垣イチゴ

1896年(明治29年)イチゴ栽培が始まる

1904年(明治37年頃)石垣栽培の基礎ができる。まるしば農園もこの頃には栽培を開始

※尚、始祖には諸説ありますが、伝わっている伝承によると2つの説

増地区の萩原清作が石垣栽培を発見し、始めた。(こちらの現在の園内には「清苺神社」という、清作を偲び、来園していただいたお客様の幸せを願う神社も建立されている) 他にも諸説あるが、久能宮の宮司がアメリカから苗を持ち帰り、川島常吉がそれを譲り受け栽培を始めたとされる説もある。

1923年(大正12年頃)現在のコンクリート成形版を使用した栽培方法が確立される

石垣栽培の石垣

1960年(昭和35年頃)ビニールハウス栽培が普及

1965年(昭和40年)イチゴ狩りが始まる

1981年(昭和56年)久能早生の栽培が始まる

1991年(平成3年)章姫の栽培が始まる

2002年(平成14年)紅ほっぺの栽培が始まる

2017年(平成29年)きらぴ香の栽培が始まる

旧:まる増イチゴ狩り組合について

長年ご愛顧いただきました、「まる増イチゴ狩り組合」ですが、その歴史は昭和40年から始まりました。第三次産業として観光農業が発達し、当時は組合で出荷をしていましたが、イチゴ狩りの案が出始め、まるしば農園も含む35戸の組合員が一丸となり経営が発足しました。

第1、第2(現 まるしば農園)駐車場があり、第2駐車場の売店にはイチゴジャムの釜も備えておりました。第2駐車場より距離のある畑には車でお客様を送迎し、どちらの駐車場も満車になり、シーズン中150号線は慢性的に渋滞するほど賑わっていました。年数が経つにつれ、高齢化・後継者不足により組合員が減少し、惜しまれつつも令和3年に解散の運びとなりました。

たくさんの著名な方々に来園していただいておりましたが、昭和44年に上皇様、昭和49年には昭和天皇と皇后両陛下も、まる増イチゴ狩り組合に御行幸されました。

イチゴの種類と特徴 お好みのイチゴはどれ?

章姫

久能早生と女峰を掛け合わせ育成。

細長い形状の果実、甘味が強く酸味は少ない。完熟した場合は果皮が柔らかい。

紅ほっぺ

章姫とさちのかの掛け合わせ。

大ぶりの円錐形の果実。果皮は硬めで甘味と酸味のバランスが丁度よいイチゴ。

天使のいちご 

果実も果肉も白く、追熟すると淡いピンク色に色付く。

香りが良く、桃のようなスッキリとした甘みがある。市場にも多くは出回らず、比較的高価。珍しいイチゴです。 (エンジェルエイト)

きらぴ香

現在、静岡でのみ栽培が認められているイチゴ。

表面が強く、赤々としておりサイズが大きめで 艶・光沢 に優れています。糖度は高く酸度が低いため、 より甘く感じ、みずみずしくなめらかな口当たり。

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